新社会人へ向けて【アラサー会社員より】

今回はこれから社会に出られる方々に向けて、当時の自分に向けてアドバイスをするつもりで記事を書いていきたいと思います。

自分について

私は現在28歳の首都圏に住んでいる会社員6年目です。仕事はエンジニアをしています。

2020年に人生初の転職をしました。現在仙台あたりでフリーターになろうか検討中です。

上司を含め周りの人間に引け目を感じ無くて良い

社会に出たばかりだと、自分はまだまだ社会人歴が浅くて未熟だから、どうしても周りの大人達の意見を素直に聞き入れてしまうことがあります。仮に「おや?」と思うことを言われても、素直に聞き入れなければならない場面が出てきてしまいます。

仕事を滞りなく進めるために、表面上は素直に聞き入れるようなフリをするのは別に良いと思います。しかし、あまり思考せず「上司、先輩だから言ってることを真摯に聞くべきだ」とか「自分より経験の豊富な上司、先輩がお前は無能だと言ってるんだからきっと自分は無能なのだろう」と考えてしまうのは非常にもったいないと思います。そこに素直さは必要ありません

まず、その会社に入社するには皆同じような基準の審査を受けて通過しているはずです。会社の中というまあまあ狭いコミュニティの中で見ると、どうしても能力の差が大きく見えてしまうかもしれませんが、会社を飛び出た広い視点で見るとそこまで元々の能力に差は無いはずです。上司や先輩も自分と同じような基準の中で選考を通過した者同士なので、そこまで大きな能力差は無いと考えられます。新人との差があるとすれば経験の差でしょうか。

社会人の経験の差は、もはや早く生まれたかどうかくらいなものなので、どうしようもありません。自分は経験も少ない中でその会社の中で仕事をしているんだし、出来ないことがあるのは当然です。だから気にしすぎる必要はありません。最初はとても高く見えていた壁でも気づいたら軽々登れるようになっているものです。

上司、先輩も自分と同じ人間です。ミスもします。自分を指導する立場にある人は一人の担当者としては非常に優秀かもしれませんが、指導者として優秀とは限りません。サッカーの名プレイヤーが皆、名監督になれるわけではないのと同じです。「過去に指導したにも関わらずちゃんと業務を遂行できていない」という理由で新人が悪いような立場に追いやられることはよくありますが、大概は指導側にも問題があります。こういった場面で自分を攻めすぎてしまう人は注意が必要です。「上司や先輩が言っていることは本当に正しいのだろうか?」と一定の疑いの目を持つことは重要だと思います。自分の精神を自分で攻撃することも減りますし、何より自分の頭で考える癖が身につくからです。

会社というコミュニティが人生の全てではない

私は、新卒で入社した企業の研修でパワハラを受けました。「君たちのような未熟な人たちと、とてもじゃないけど仕事は出来ない」といった内容のことを日々ネチネチと言われました。期限の決まっている研修(1ヶ月ほど)だったので期間は短かかったのですが、幸い当時の同期が議事録を残していてくれたので、後からパワハラと認定されました。

当時はせっかく頑張って社会人になったんだから、新卒入社した会社をいきなり辞めるなんて選択肢はありませんでした。今まで投下してきた学校の勉強時間などのコストをすべて無駄にしてしまうような気がしていたのです。

今の自分だったらきっとバックレているか、当時の打ち合わせを録音して管理職に突き出すといった対処が出来ていたと思います。当時はリスクを恐れて行動できませんでした。それほど視野が狭くなっていたんだと思います。

少し考えてみてほしいのですが、小学校、中学校の頃悩んでいたことって、今になって思うと結構しょうもないことだったりしないでしょうか?中には人生の中で結構重い部類に入る悩みもあったかも知れませんが、今の自分から見れば大した事は無い悩みもあるはずです。当時は、学校というコミュニティの中で生活していたので、そこで発生したトラブルというのは人生のトラブルそのものと捉えがちですが、俯瞰して見てみればそんなことはありません。

そこから幾分か歳を重ねた今もまったく同じです。学校を出て会社というコミュニティに入ってしまうとそこが自分の人生の中心のように思えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。世の中転職する人はたくさんいます。一度転職してしまえば前の職場はそれこそ小学校、中学校と同じです。あの時の自分は何をそんなに思い悩んでいたのだろうと思わされます。自分が今、大問題と捉えていることは「本当にそこまで大きな問題なのか?」と疑ってみても良いかも知れません。

問題を大げさに捉えすぎないことが重要だと思います。大げさに捉えすぎて過度のプレッシャーから本来の自分の能力を最大限に発揮できなかったり、心身を病んでしまうなんてことがあれば本末転倒です。

おわりに

今ではYoutubeなどのSNSで様々な人の生活を知ることが出来ます。SNSは他人との比較からストレスを生むことがあるという話を聞きますが、うまく活用できれば自分の視野を広げられる便利なサービスだと思います。フリーターの方などの動画を見ればこんな生き方もあるんだな、自分にはこういった生活のほうが合っているかも?と視野を広げてくれたり、今の生活の有り難さを気付かせてくれるものがあるかも知れません。

別に今の仕事が無くなっても生きていけるというセーフティネットがある人は強いです。仕事が楽しめればそれが一番です。しかし、そうでは無い方々も、今自分が置かれている状況が全てではないというのをどうか忘れないでほしいです。

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