こんにちは。Pchanです。
私は何度かマッチングアプリを使用したことがあるのですが、いつも疑問に感じていたことがあります。
それは、プロフィール画像に海外旅行の様子を載せている女性が多いということです。
写真として映えるという理由もあると思いますが、そもそも海外旅行好きな方が多いなという印象です。
それを見ていて、実はなんとなく漠然としたモヤモヤ感を持っていました。
なんだか自分からは遠い存在に感じてしまう感覚があったのですが、イマイチ自分の中でしっくり来る答えが出せないままでした。
そのモヤモヤを解消してくれた本の内容を紹介したいと思います。
進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観(アラン・S・ミラー :著)には
以下のようなトピックがあります。
独身女性は海外旅行好きで、独身男性は外国嫌いなのはなぜか
まさに自分が感じていたことです。
動物は繁殖の際、オスがメスに対して自分がいかに優位な遺伝子を持っているかを誇示します。
メスはその中から、子孫を残すにふさわしい相手を選ぶという方法をとります。
象徴的な例はクジャクです。クジャクのオスは派手な羽を持っていて繁殖時期になるとその羽を広げてメスを誘います。
これを人間に置き換えてみます。人間の男の場合、身体的な魅力に加えて大部分を占めるのが富を蓄積する能力になります。
男は自分の稼ぎを女にアピールするために、ブランド品を身にまとったり、高級車に乗ったり、高価な電子機器をちらつかせたりします。
これを見た女は、この人は自分や自分の子孫を生存させるのに必要な富を持っていると判断します。
ただし、この一連の行為には前提条件があります。それは、人間の男と女の間で何が富を象徴するものなのかが共通認識として成立しているということです。
上記の例では、
ブランド品や高級車を所有している→富を蓄積する能力が高い
という認識が男女間で見られます。
仮に全身をブランド品で固めた男が、先住民族の村に行けばどうなるでしょうか?
ブランド品の価値が分からない先住民族の人々からすれば、その男が富を蓄積する能力が高いと認識することは難しいと考えられます。
男の場合、文化が異なると自身のオスとしての価値を誇示出来ない可能性があります。
一方、女の場合、自身の繁殖価値は若さと肉体的魅力という要素によって大部分が決められ、それは文化を問わず普遍的です。
男は、全く文化の異なる所に出てしまえば自分の価値を誇示できない可能性があるのに対して、女はその可能性は極めて低いということです。
これを読んで、自分の中のモヤモヤの理由がはっきりした気がしました。
- 女性は、文化が異なる場所に行っても自分の価値が低下することはないから海外旅行に肯定的
- 男性は、文化が異なる場所に行くと自分の価値が低下する可能性があるから海外旅行に否定的
ということなんですね。
男としては、海外に出ると自分の価値が下がる可能性があるのに加えて、
女性の方はそんなことは無く、積極的に海外に出て行ける。
そうすれば必然的に競争率が高まるという状況に対して、
無意識のうちに焦りのようなものを感じていたのかも知れませんね。