ご飯屋さんでの会話
先日、地方のご飯屋さんで食事をしている際、自分の親世代の女性の方とお話する機会がありました。
その方には、20代の息子さんがいらっしゃるようで、私を見て息子さんのことを思い出したそうです。
話を聞くと、上京して働いている息子さんが心配で、ちょくちょく連絡をするんだけど、
返事が数日帰ってこないことを不満気に語っていました。
その時私は、
「そうですかぁ。それは心配ですよね。」とか
「息子さんも自立して働いているんだし、子供扱いされるの嫌なんじゃないですか?」
といった返しをしたのですが、それでもやっぱり「親として心配なんだ。これが親心だよ。」
というスタンスを貫いていらっしゃいました。
それを聞いて心のどこかでモヤモヤする感覚は残っていて、私はその後すぐ店を出てしまいました。
改めて振り返ると
そこから数日経って、改めて思い返すと「子供が心配だから」や「子供のことを想って」
という感情は親の一方的なエゴだと思うのです。
何も子供のことを心配することが悪いと言いたいわけではありません。
しかし、「子供のことが心配だから元気にしているか確認したい。だから連絡をしてほしい。」という感情は、
実際は子供のためでは無くて、あくまで親が自分の不安を解消したいという欲求からくる感情だと認識するべきでは無いかと思います。
連絡される当の子供は、「自分は自立して社会で働いているのにまだ子供扱いされるのか。」と
程度の差はあれど自尊心を傷つけられるのでは無いでしょうか?
そのことを配慮せず、「子供のことを想って」という免罪符を振りかざして、
子供をコントロールしようとすることはただのエゴです。
本当に子供のことを「想って」いるのであれば、一人の大人として尊重し、対等な関係を結ぶ必要があるのでは無いでしょうか。